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オクラ(okra)はアオイ科トロロアオイ属、原産地はアフリカ東北部です。日本には幕末に渡来し、各地で小規模に栽培されていましたが、国内での存在価値が出てきたのは1970年代になってからです。 ![]() 漢字ではオクラを「秋葵」と書くそうですが、黄色の大きな花弁は夏を彩るアオイの花に、またその可憐さは月見草にも似ています。 近年、オクラやモロヘイヤなどの特有のぬめりと食感が好まれ、健康志向や食生活の多様化からも見直されています。現在、国内での生産量も徐々に増加しています。 オクラは元来、高温性作物でありますので、国内でも沖縄、南九州、四国で栽培されています。宮崎県では主として串間市、西都市、宮崎市などのほか県全域で約850トンが栽培され、漸増傾向にあります。旬は7〜9月、品種は小果系アーリーファイブが主で次いで南海グリーンです。 オクラの粘質物質はペクチン、ガラクタン、アラバンなどの多糖類で、粘りをうまく活用して生でおろしとろろご飯にしたり、青納豆(風)にしていただきます。暑い夏のさっぱり食として食欲を増進、間違いなしです。 オクラの栄養ですが、無機質ではカルシウム(95mg)、カリウムは(320mg)のほか鉄・亜鉛などを含み、ビタミン類では、カロテン(340μg)、ビタミンC(16mg)、またアスパラギン酸(510mg)、グルタミン酸(260mg)、アルギニン、ロイシン、リジンなどの必須アミノ酸も多く含まれています。夏ばて防止にはもってこいの緑黄色野菜といえます。 また食物繊維も多く、穏やかなお通じに効果があります。ただしビタミンCは加熱によって45%が分解されますのでサッと湯がく程度にします。食べやすくなり緑色も固定されます。うぶ毛が気になる時は、表面を湿らせ、塩でこするようにして洗うと取り除くことができます。 食べ方としてはご存知のように、和え物、酢のもの、サラダのほかスープ、シチュー、揚げ物、巻物やギョーザの具などとその用途は広く、特に、吸い物の浮かし身には美しい五角形の切り口が生かされます。また最近では醤油や味噌漬け、チップスなどの特産品としての活用も見かけます。 ニューオリンズのクレオール料理のgombo(フランス語でオクラの意)、アメリカ当地のトマトとフランス由来のオクラのコラボメニュー、お互いの相性をうまく生かした野菜料理です。 このほかオクラは世界中でいろんな工夫により、人気食材として活躍しています。 オクラは別名(英語)をレディースフィンガーといいます。今年の夏はどうぞお手にとってお楽しみください。きっとロマンティックなオクラの魅力に取り付かれることでしょう。 |