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杉田 浩一
社団法人
宮崎県ジェイエイ食品開発研究所
技術開発顧問 農学博士 杉田 浩一

い季節に熟れたイチゴを見ると心が和み、思わず手に取りたくなります。イチゴは元々、初夏の果物であったのですが、東京オリンピックを境に食の高度化の中で、冬春季のもっとも大衆的な果物として急成長してきました。現在、国内生産量は年々飛躍的に増大し、果物の中でミカン、リンゴについで三番目にのし上がってきました。

いちご

さて、現在の栽培イチゴは、北アメリカ原産のバージニア種と南アメリカ原産のチリイチゴがヨーロッパに伝わり、以後交雑され世界に広まったものです。日本では明治32年(1899年)に仏から導入されジェネラル・シャンジー種を元に改良・育種された長紡錘形の「福羽」が、1960年代まで初夏のイチゴとして君臨してきました。静岡県久能山ではいち早くこの福羽の栽培を始め、石垣イチゴとして一大産地をなしてきました。その後、福羽は現在の麗紅や女峰さらには章姫(あき姫)など、大玉で食味に優れたイチゴとして変化を遂げてきました。近年では東の女峰、西のとよのか(農試久留米支場、1984年登録)が天下を二分しています。

宮崎県では2,500トン程度が宮崎市・児湯地方を取り巻く宮崎平野、そして県西部のえびの、小林、都城市とその周辺で生産されています。主な品種はとよのかと章姫です。豊富な日照を利用したハウスによる促成栽培で、ミツバチによる交配も行われています。

イチゴの栄養成分で代表的なものは、ビタミンCです。その含有量はレモンに匹敵し、野菜類の中で80mgと最高です。一日5ケのイチゴでビタミンCの必要量を充足します。食味に影響するのは糖と酸のバランスです。糖度はいずれも9%前後、酸味を決めるクエン酸は0.7%程度です。糖はグルコース、フルクトース、スクロースで品種によって構成が異なりますが、いずれも混合糖の上品な甘味を呈すると思います。イチゴはこれらの糖を有する反面、キシリトールという歯のう蝕予防(虫歯予防)成分を含んでいます。まことに自然の摂理に驚きます。

糖と酸、ビタミンCなどによる相乗効果で高い抗酸化効果も示します。またアントシアニンや有機酸の作用として、肝臓脂質改善作用、抗菌作用、抗腫瘍効果などの機能も確認されています。もちろんジャムやジュース、ゼリーなど加工しても栄養価は比較的安定です。まずは新鮮なままぱくりといきましょう。