みやざきブランド推進本部

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杉田 浩一
社団法人
宮崎県ジェイエイ食品開発研究所
技術開発顧問 農学博士 杉田 浩一

「完熟きんかん」は、県のブランド推進本部によって認定された29品目の中の「みやざきブランド」の一つです。完熟きんかんとは、開花結実後210日を目標に樹上完熟させ、糖度16度以上、L以上の大きさといった品質基準を設定しています。ちなみにその中で糖度18度以上、2L〜3LのA品がきんかんの極上品「たまたま」です。

きんかん

さて、きんかんとは金柑(kumquat)の名のように、黄金色にその名の由来があります。きんかんは柑橘としてCitrus属に属するものでなく、近縁のFortunell 属に分類されます。きんかんの中でニンポウキンカン(寧波金柑)が甘味と香気に優れていることから一般的に普及しています。原産は中国浙江省寧波。わが国へは1826年、難破した中国船が修理のため寄港した清水港で貰い受けた砂糖漬けのきんかんの種子を播いたものが最初といわれています。

きんかんはミカン科の常緑低木、柑橘類の中でもっとも実が小さいので別名をヒメタチバナ(姫橘)ともいいます。なかなかいい名称です。中国から東南アジアでよく栽培されていましたが近年では、カリフォルニア、ヨーロッパでも栽培されています。

わが国では西南暖地で栽培され、宮崎県、鹿児島県が主産地です。青果として出荷されるほか、地域特産品としての加工品が多くあります。

完熟きんかんとして宮崎県では約1,100トン程度の生産があり、宮崎中央、はまゆう、串間市大束、こばやし、えびの市、尾鈴、西都、高千穂地区、都城、さいごうの各JAがブランド産地として認定され、ほぼ県内全域に渡って栽培技術が確立されています。

果皮には抗酸化ビタミンであるビタミンCが70mg、ミネラルではカルシウム、カリウムを多く含みます。また橙黄色の表層部(フラベド)には4.2mgの発ガン抑制物質といわれるβ-クリプトキサンチンを含みます。咳止め効果は果皮のシネフリンで気管支の筋肉弛緩作用の効果によるものといわれています。

そのほか高血圧抑制や動脈硬化予防のヘスペリジンも多く、機能性果実としての利用価値も高く、ますます期待されています。

きんかんの加工品ではおなじみのシロップ漬け(日南姫橘加工部会ほか)、果肉のペクチンを生かしたマーマレード(同)、北郷町(大戸野加工部会)ではきんかんを練り上げ天日干したキンカン飴があります。串間市では「きんこんかん」という完熟きんかんまるまるのお菓子もあります。面白いネーミングで忘れられません。

これからは風邪の季節、のどの粘膜をいたわり、風邪に負けない体力づくりにも太陽の恵みをいっぱいに受けた完熟きんかんは一役かってくれるはずです。