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日向夏
へべす

杉田 浩一
社団法人
宮崎県ジェイエイ食品開発研究所
技術開発顧問 農学博士 杉田 浩一

から180年昔の文政年間、宮崎の赤江村での出来事。ある夏の日、わらぶき屋根の葺き替えの時、屋根の上から見下ろした竹やぶの中、この時期にして珍しき黄色く輝けるものを発見、早速これをとって食べるやこれがまことに美味、風味よろしき柑橘だった。

日向夏

宮崎ではこの柑橘を朝日たださす国日向にちなんで「日向夏みかん」と呼び、爾来育て継いできました。

昭和40年代になりこれを「日向夏」と統一し、県外産のニューサマーオレンジと比較することによって産地化を目指してきました。

今や日向夏は、宮崎原産のリゾートフルーツとして、九州内外にも認知されるまでに成長してまいりました。日向夏は、冬季温暖で日照時間に恵まれた宮崎県を筆頭に全国12県で栽培されています。栽培面積500ヘクタール、生産量は6000トン余。このうち宮崎県では約3000トン弱が生産されています。産地としては清武町、綾町、日南市、宮崎市、北郷町でその地域ごとに熱心な栽培農家がおられ、質・量共に安定した生産が築かれてきました。

日向夏は他の柑橘類と比較して大変手間のかかる栽培の難しい柑橘でした。その一つが自家不和合性(自分の花粉で受精しない)であることです。よって他の柑橘の花粉を受粉させるため人か昆虫による作業が必要となります。

日向夏の育種研究で忘れてはならない人物は三輪忠珍博士(宮崎大学教授、1956年没)です。形まろやかで色が良く、低温による落果防止や生産性向上などの基礎は氏によって研究されました。さらに現在、宮崎県総合農業試験場(果樹部)では無核化(種無し)で大きく美味しい日向夏を目指して鋭意研究が続けられています。

いまや宮崎のお土産として大人気の日向夏、その食べ方もようやく認知されてきました。

黄色の外皮をわずかに残しながらりんごのように剥き(香り)、中層の白いパルプ(甘み)をつけたまま、中心部を避けそぐようにカットしていただきます。それによって日向夏は、甘みと適度の酸味の調和、パルプの柔らかな食感が品格あるリゾートフルーツと化すのです。

何といってもこの甘く、えもいわれぬ上品な香りは、多くの加工品にも生かされ、飲料、ジャムやマーマレード、お菓子、ドレッシングなどお土産コーナーをにぎわしています。弊研究所で開発された日向夏の香りを生かしたピリ辛調味料「日向辛子:ひゅうがらし」も好評です。

ビタミンCの豊富な日向夏は近年そのパルプ質の健康機能性が話題になっています。

いよいよ果物・土産物コーナーが黄色一色に埋まるシーズンの到来です。