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みやざきブランド品目の紹介
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「みやざきビタミンピーマン」に関するQ&A
1.ビタミンCの効能について
【問01】ビタミンCの効能は何ですか。
[回答] ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。
【問02】ビタミンCは、一日当たりどのくらいの量を摂れば良いですか。
[回答] 大人が一日当たりに摂った方が良いといわれているビタミンCの量(推奨量)は、100mgです(厚生労働省「日本人の食事摂取基準」より)。
 宮崎県産ピーマンは100g中に平均で、この推奨量と同じくらいの102mgのビタミンCを含んでいます。
【問03】ビタミンCを多く含む野菜や果物は、何ですか。
[回答] 野菜では、ピーマン(赤、黄、緑色)、ゴーヤー(にがうり)、ブロッコリー、カリフラワー、菜の花、かぼちゃ、キャベツなどに多く含まれています。
 果物では、アセロラやレモン、柿、キウイフルーツ、いちご、パパイア、きんかん、みかんなどに多く含まれています。
2.ビタミンCと料理方法について
【問04】ビタミンCは「火に弱い」といわれてますが、加熱調理を行うとビタミンCが損なわれますか。
[回答] ビタミンCは、熱に弱く加熱すると一部が失われてしまうので、調理には気をつける必要があります。
 ただし、加熱によるビタミンCの損失は、水に溶け出してしまう量に比べると少ないので、水への溶け出しに最も注意が必要です。
【問05】ビタミンCが損なわれない料理方法はありますか。
[回答] ビタミンCは、水に溶け出しやすい性質があります。そのため野菜などを切った後に水で洗う際は、手際よくさっと洗った方が良いです。
 煮物料理の汁には、ビタミンCが溶け出ているので、食事の際は汁も一緒にとることでビタミンCを摂ることができます。煮物料理は温めなおしで何度も火にかけると、熱に弱いビタミンCはその都度減りますので、注意が必要です。
【問06】ビタミンCを効果的に摂取する料理方法はありますか。
[回答] 新鮮な食材を選ぶこと、調理は短時間で手早く行うことが、ビタミンCを効果的に摂るポイントです。
 「茹でる」、「煮る」は、ビタミンCがかなり失われてしまいますので、調理法としては「焼く」、「炒める」の方が、損失が少なくてすみます。
【問07】ピーマンを生で食べる場合と比べ、焼いたとき、揚げたとき(天ぷら)、茹でたときで、ピーマンのビタミンC含有量や効果は違いますか。
[回答] ビタミンCの含有量は、生で食べる場合に比べ、「加熱」よりも「水への流出」の方が損失します。
 加熱の中では、「茹でる」が最も損失し、次いで「焼く」>「揚げる」の順に損失が少なくなります。
 調理法により、摂取量は変わりますが、ビタミンCが体に与える効果に変化はありません。
 無駄に長く調理はせず、手際良く調理することで損失は少なくなります。
【問08】ピーマンのビタミンCを効果的に摂取する料理や食べ合わせは何ですか?
[回答] ビタミンCを効果的に摂る料理は炒め物(青椒肉絲・ピーマンとベーコンのソテーなど)、サラダ、焼きピーマン、天ぷらなどです。シチューなど長時間煮たり、茹でる料理はビタミンCが多く失われます。
【問09】ピーマンの「塩昆布あえ」(店頭試食メニュー)での栄養価は何ですか。
[回答] 塩であえることでピーマンの水分が排出され、そのまま食べるよりも食べやすくなるため、たくさんの量のピーマンを食べることができます。
 また、昆布に含まれる食物繊維やミネラルを同時に摂取できます。

 【塩昆布あえの栄養価】※下図レシピの場合
   エネルギー:20kcal、たんぱく質:1.4g、
   食物繊維:2.0g、ビタミンC 61mg
【問10】ピーマンの「豚肉巻きサラダ」(店頭試食メニュー)での栄養価は何ですか。
[回答] 電子レンジを使うので焼くより手軽な上、短時間で調理するため、ビタミンCの損失が少なく、豚肉自体の油によりピーマンに含まれるβ−カロテンの吸収を助けます。
 また、豚肉はビタミンB群を多く含み、疲労回復に効果があります。

 【豚肉巻きの栄養価】※下図レシピの場合
   エネルギー:190kcal、たんぱく質:12.4g、
   ビタミンB1:0.43mg、ビタミンC:62mg
3.みやざきビタミンピーマンについて
【問11】宮崎県産の全てのピーマンが、全国標準に比べ、約1.3倍のビタミンCを含んでいるのですか。
[回答] 平成17年11月〜平成25年5月にかけて、宮崎県産ピーマンを218サンプルを調査した結果、全国標準に比べ平均で約1.3倍のビタミンC(100g当たり102mg)を含んでいることが分かっています。
 これをもとに表示販売を行っていますが、ビタミンCの含有量は日射量に影響されますので、天候や収穫時期等によって多少の違いが生じます。
【問12】ピーマン以外の宮崎県産野菜も、ビタミンCを多く含んでいるのですか。
[回答] 宮崎県で調査した結果、ビタミンCを比較的多く含む野菜の中で、全国標準よりも多いことが確認されてる野菜は、ピーマン、ズッキーニ、ゴーヤー、洋種かぼちゃ、かんしょです。
【問13】宮崎産と他県産(高知・鹿児島・茨城)と比べて、ピーマンのビタミンC含有量に違いはありますか。
[回答]他産地のデータを把握していないので、わかりません。
【問14】ピーマンの販売期間を通して、ずっとビタミンCが多いのでしょうか。
[回答] 「みやざきビタミンピーマン」として販売する期間(11月〜6月)は、調査の結果、ビタミンCが平均で全国標準を上回っています。
 ただし、ビタミンCの含有量は日射量に影響されますので、天候や収穫時期等によって多少の違いが生じます。
【問15】ピーマンに含まれるビタミンCの調査は、今後も続けますか。
[回答] 毎年、みやざきビタミンピーマンの販売期間中(11月〜6月)にビタミンC含有量を調査します。
4.その他
【問16】これまでの宮崎県産ピーマンと違いがありますか。
[回答] 品種や栽培方法を変更している訳ではありませんので、違いはありません。
 ただし、産地では、ビタミンCの含有量を増やすため、ハウス内に太陽光を取り込む工夫や土づくりに力を入れています。
【問17】減農薬や特別栽培などのピーマンと違いがありますか。
[回答] 特に違いはありません。
 減農薬や特別栽培などで生産したピーマンも、ビタミンCが多く含まれます。
【問18】ビタミンCだけを表示しているのは、なぜですか?
[回答] 今までの調査で、宮崎県産野菜はビタミンCを標準よりも多く含むことがわかったこと、また、ビタミンCは消費者によく知られている成分であることなどから、ビタミンCをまずはターゲットとして取り組んでいます。
 今後、消費者のニーズを把握しながら、他の健康に優位な成分やそれを含む品目を検討していく予定です。
【問19】「みやざきビタミンピーマン」の表示販売は、誤解を招く恐れがあると思うが、問題はないのですか。
[回答] 「みやざきビタミンピーマン」は、平成17年から25年にかけて、県内各産地から200検体を超えるピーマンを集め、宮崎県総合農業試験場及びJA宮崎経済連農産物総合検査センターで分析し、ビタミンCが全国標準の約1.3倍である結果を得ています。
 この根拠をもとに表示販売を行っているので問題はないと考えていますが、引き続き、消費者の皆様の誤解を招かないよう、店頭やウェブサイト等で、丁寧に分かりやすく説明していきたいと思います。
【問20】宮崎県産のすべてのピーマンで該当するとは言えないと思うが、表示や表現に問題ないのですか。
[回答] 「みやざきビタミンピーマン」として販売する期間(11月〜6月)は、ビタミンCが平均で全国標準を上回っていることを確認しており、問題はないと考えています。
【問21】みやざきビタミンピーマンを認証しているのは、どこですか。
[回答] みやざきブランド推進本部(宮崎県・JA宮崎経済連)が定めた基準を満たしたものを「みやざきビタミンピーマン」として認証しています。
【問22】みやざきビタミンピーマンの認証基準や産地での取組を知りたいが、情報を得る方法はありますか。
[回答] みやざきブランド推進本部のホームページに、みやざきビタミンピーマンに関する情報を掲載しています。
 ピーマンの袋に印字しているQRコードからも簡単にアクセスできます。

監修 宗像伸子(むなかたのぶこ)

  • ヘルスプランニング・ムナカタ主宰
  • 管理栄養士、東京家政学院大学客員教授
  • (財)国民栄養協会の「有本邦太郎賞」受賞
  • マスコミや講演などで長年活躍
  • 著書は「一生元気!50歳からの健康ごはん」など多数