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ブランド対策では、本県産農産物の安全性を科学的に証明し、消費者の信頼を確保するため、残留農薬の検査体制の構築や環境への負荷をできる限り抑えた「エコ野菜」の推進など、消費者に安心していただける農産物の生産拡大に取り組んでいます。
また、畜産物においても、対米輸出基準をクリアした国内最高水準の衛生管理を誇る産地食肉加工処理施設を核に、安全・安心・高品質な牛肉等の供給に努めているところです。
今後は、これらの取り組みに加え、本県産農畜産物が、生産から流通・販売をとおし消費者に届くまでの行程において安全が保証され、万が一商品に事故ある時は原因が迅速に遡及できるトレーサビリティの確立や、産地等の情報を消費者にわかりやすく発信できる仕組みづくりについて取り組むこととしています。 |
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JA宮崎経済連農産物検査センターでは、農業試験場で開発した短時間で多くの種類の農薬が分析可能な残留農薬検査システムを活用して、平成17年度は、230種類の農薬について自主検査では全国最大規模の3,093検体の分析を行っています。
また、近年、健康面における消費者の関心が急速に高まっていることから、ミネラルやポリフェノール、カロチノイド等の機能性成分の分析も始めました。 |
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「(株)ミヤチク」の高崎工場は、全国でも3ヶ所しかない「対米輸出認定工場」の指定を受けています。「対米輸出認定工場」とは、国産牛肉をアメリカに輸出するため、アメリカの法律で規定する厳しい衛生基準を満たす「処理方式」を用いた「と畜処理施設」のことで、認定後は施設並びに処理方法等について、適切に維持運営されているか定期的に厚生労働省、アメリカ農務省の検査が行われています。
そのため、当工場は、最新設備の計画的な導入や全国トップレベルの衛生管理が維持されており、その評価は全国的にも非常に高いものとなっています。 |
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「宮崎牛」 |
本県では、平成13年10月より、 (株)ミヤチクでと畜処理された黒毛和種については、生産履歴証明書とBSE検査結果通知書を添付して出荷するとともに、平成14年5月末から全農が実施している農水省の「安全・安心情報提供高度化事業」を活用して、一部量販店に出荷される宮崎和牛については、独自の10桁番号で管理された生産履歴証明書とBSE検査結果通知書を店頭に開示するモデル的な取り組みを実施しています。
今後は、牛に耳標を装着することにより個体を識別し、個体ごとの各種情報を提供する「家畜個体識別システム」への取り組みを基盤に、「宮崎牛」について個体ごとの生産者(農場)や飼料履歴、流通段階の情報等について、量販店等の店頭やインターネット上で発信できるシステムの構築に取り組むこととしています。 |
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「青果物」 |
野菜及び果樹等の青果物については、産地側において、生産者ごとに農薬の使用状況など栽培履歴等の記帳を徹底し、それら情報のデータベース化を図ることで産地情報の集中管理を行いながら、商品に事故等が発生した場合に、早急に原因が遡及できるシステムを構築することとしています。
また、産地(JA)ごとにホームページを開設し、商品の特長や産地の取り組みなど消費地の関心の高い情報を発信するとともに、消費地からも商品に対する意見・要望等を収集し今後のものづくりに反映させるなど、双方向性をもった「情報の回路づくり」に努めることで、食と農の距離を縮め、顔の見える関係の構築を目指します。 |
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「米」 |
米は、流通の過程で、品種・産地・生産年の表示による販売が義務づけられており、卸売業者等から、種子生産までさかのぼった厳格なトレーサビリティ体制の確立が求められています。
そのため、種子の生産から流通・販売にいたる各段階において、栽培履歴等の記帳・確認やDNA品種判別技術を活用した検査等により、異品種混入防止に努めるとともに、確かな「宮崎米」の生産・供給体制の構築に取り組むこととしております。 |
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